IT業界のシステム開発では、複数人により構成されたチームでプロジェクトを進めていく方法が一般的です。しかし、プロジェクトが無事に成功するばかりとはいかず、システムが完成しても何かしらの問題が持ち上がるケースも珍しくありません。
たとえば、クライアントが満足しなければ、最悪の場合には契約が打ち切られる可能性があります。ユーザーの反感を買えば、システム完成後にプロジェクトは失敗と評価されることも十分にあるのです。
プロジェクトを遂行するなら、高い評価を得たいと誰もが思うでしょう。そこでシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、プロジェクトの上に立つエンジニアが適切に舵取りを行うことが大事です。また、各専門職が実力を発揮することも欠かせません。
ただし、これらが揃っていればOKというわけではなく、コミュニケーションをとりやすい環境を作ることが大切です。複数人がかかわる以上、どこかでコミュニケーション不全が起こると、プロジェクトの方にも必ず悪影響が出てきます。
問題点を指摘できない、プロジェクトの重要ポイントが共有されないなどが、代表的なコミュニケーション不全の状態です。プロジェクトに携わる専門職が十分な実力を持っていても、コミュニケーション不足の環境では十分な成果を得るのは困難でしょう。
そのため、プロジェクトの上に立つエンジニアは、メンバーがコミュニケーションを取りやすい環境を整えることが求められます。円滑にコミュニケーションがとれてこそ、より良いシステムが完成するものです。